展示作品のご紹介

風の結晶 Wind Crystal

制作年
1986年

「風の結晶」は、新宮が企画し世界11都市を巡回した野外展覧会ウインドサーカスのために、1987年に制作されました。ウインドサーカスというのは、ある日突然町にやって来て、気が付く頃にはもう消えている巡業サーカスのように、広場や公園に1ヶ月間彫刻群を展示するという試みでした。運送や組立が比較的容易な彫刻10点をバラバラにしてコンテナに入れて運び、各地で組立てました。ヨーロッパ、アメリカの市当局や文化局、公園局などと交渉しながら、2年がかりで巡回した大プロジェクトです。元々、ごく普通の人が日常生活の中で、風で動く彫刻に出会ったらどんな反応をするだろうという、新宮の素朴な疑問から始まった展覧会です。そんな出会いの中にこそアートの本質があると、彼は信じていたのです。

ナレーション (日本語)

Narration (English)

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